安西冬衛 「春」

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てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った。
安西冬衛 「春」  (詩集「軍艦茉莉」より)

いま読んでいる安野光雅さんの「語前語後」(朝日新聞社)という本の中で、「あなたの胸に残っている一つの詩といえば、何ですか」というアンケートのことに触れている。
九里洋二さんは「サイタ サイタ サクラガ サイタ」と書き、北海道生れの朝日新聞・村井重俊さんは「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。」という有名な三好達治の詩を選んでいる。

大多数の日本人にとって一篇でも心に残る詩ってあるんだろうか、という疑問はさておき、僕にとって胸に残っている詩は、と考えた時、すぐに思い浮かんだのがこの安西冬衛の短詩。
学生時代に詩を書いていた僕にとって、この豊かなイメージの飛翔は驚きと憧れでした。僕もこんな詩を書きたい。

本棚のどこかに「安西冬衛詩集」があるはずなのですが、急に読みたくなって近くのジュンク堂まで探しに行ったところ、無い!あのジュンク堂に無い。現代詩文庫も絶版とか。
ごく有名な詩人のもの以外、どうやら詩は冬の時代を迎えているようです。

安西には「春」と題した他の詩もあります。

鰊が地下鉄道をくぐって食卓に運ばれてくる。

今日はすっかり春の陽気でした。
(ふぅふぅc)
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Commented by えみこ at 2009-03-18 08:11 x
私もこの詩
好きです
以前一度この詩の絵手紙描いたことありますが
全然違うイメージ
なるほど~~~と思いました
Commented by MITI at 2009-03-18 09:23 x
おはようございます。
いいですね。気持ちにぴったりのを見せて頂きました。
ありがとうございました。
Commented by ふぅふぅc at 2009-03-19 01:28 x
>えみこさん
そうですか。
えみこさんの絵手紙はどんなのか見せてもらいたいものです。
いろいろあっていいんだよね。

できたら自作の詩にしたい。
Commented by ふぅふぅc at 2009-03-19 01:30 x
>MITIさん
こんばんは。
ありがとうございます。
たまにはこんなのもおもしろいですね。
by choakuta | 2009-03-17 23:33 | 絵てがみc | Comments(4)